2/19(土)~3/18(金)
日本の映画文化を足元で支えてきた名画座が減少し、映画史上に残る芸術的成果を成し遂げた貴重な作品群を映画館のスクリーンで鑑賞する機会は失われつつあります。
“映画の國”は世界中のクラシックな名作や日本未公開の傑作を選りすぐって皆様にお届けします。スクリーンで味わう名作は格別なことでしょう。第1弾はイタリア映画のマエストロたちによる究極の3本。ぜひ御来場ください。
3作品に共通して御使用いただける当日3回券を3,600円にて販売中です。
2/21~2/23、2/26~3/18
「暗殺の森」
1970年/イタリア、フランス、西ドイツ /113分/カラー/DV
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン/ドミニク・サンダ
「ラストエンペラー」「シェルタリング・スカイ」の世界的大ヒットによって巨匠の仲間入りを果たしたベルトルッチだが、映画ファンの間では本作こそが最高傑作との呼び声が高い。過去の罪にさいなまれながらファシズムに傾倒して行く男の孤独と頽廃を官能的に描いた一編。名キャメラマン、ヴィットリオ・ストラーロによる奇跡の映像美と、19歳でヨーロッパのデカダンスを身にまとったドミニク・サンダの美貌に心を奪われない者はいないであろう。
2/21(月)~23(水) 14:35-
2/26(土)~3/4(金) 12:40-
3/5(土)~8(火) 20:05-
3/9(水)~11(金) 10:00-
3/12(土)~15(火) 18:00-
3/16(水)~18(金) 15:25-
2/19~2/25、3/12~3/18
「フェリーニの道化師」
1970年/イタリア/92分/カラー/DV
監督・出演:フェデリコ・フェリーニ
音楽:ニーノ・ロータ
共演:アニタ・エクバーグ/ピエール・エテックス
「甘い生活」や「8 1/2」で現代人の苦悩や芸術家のジレンマを象徴的に描き20世紀最大の映画監督として君臨したフェリーニ。この映画はサーカスやクラウンへの憧憬をドキュメンタリー・ドラマの形式で映像化し、彼の思想と魔術が最も凝縮した形で詰めこまれたフェリーニ芸術の原点であり頂点ともいえる作品である。ラストで再現される絢爛たるショーの終わりに流れるニーノ・ロータの哀しいメロディーはほろびゆく者への愁いを秘め絶品。
2/19(土)~25(金) 10:00-
3/12(土)~15(火) 20:05-
3/16(水)~18(金) 17:30-
2/26~3/4、3/12~3/18
「ロベレ将軍」
1959年/イタリア/140分/モノクロ/DV
監督:ロベルト・ロッセリーニ
出演:ヴィットリオ・デ・シーカ/ハンネス・メッセマー
「無防備都市」「戦火のかなた」のロッセリーニが数年の沈黙を破って発表し、見事ベネチア映画祭でグランプリを受賞した作品。日本では過小評価されがちな1本だが、ヨーロッパではロッセリーニの最高傑作との呼び声が高い。1943年から1945年までのナチズムやファシズムに対するパルチザンたちの抵抗運動を描き、全体主義を痛烈に批判した本作は、緊迫感に満ちたサスペンスフルな描写と主役を演じた、イタリアの名監督デ・シーカの名演が観るものの心を激しく揺さぶります。
2/26(土)~3/4(金) 10:00-
3/12(土)~15(火) 10:00-
3/16(水)~18(金) 19:20-
【料金】
一般:1,500円/学生:1,300円/会員:1,000円
当日3回券:3,600円