2014年8月9日(土)
オールナイト上映
《没後25年 フィルムは生きている!手塚治虫とアニメーション》
開場/22:00 開始/22:15
終了予定/翌 6:30
▼スケジュール▼
◆22:15~ 挨拶 |
◆22:20~ 『オサムとムサシ』 (1994年/18分/虫プロダクション 監督:りんたろう/原作・監修:手塚眞) |
◆22:40~ ゲスト・トーク手塚眞氏×りんたろう氏 |
◆0:00~ 『西遊記』 (1960年/88分/東映/35mm/演出:薮下泰司、手塚治虫、白川大作) |
◆1:50~ 『森の伝説PART1』 (1987年/30分/虫プロダクション/35mm/監督:手塚治虫、宇井孝司) 『ジャンピング』 (1984年/7分/虫プロダクション/35mm監督:手塚治虫) 『おんぼろフィルム』 (1985年/6分/虫プロダクション/35mm監督:手塚治虫) |
◆2:50~ 『ブラックジャック ふたりの黒い医者』 (2005年/93分/東宝/35mm監督:手塚眞/原作:手塚治虫) |
◆4:40~ 『メトロポリス』 (2001年/107分/東宝/35mm監督:りんたろう/原作:手塚治虫) |
【料金】
当日一般/2,200円、学生・会員/2,000円
整理番号付前売券/2,000円にて販売中!
▼ゲスト
手塚眞(ヴィジュアリスト)
1961年東京生まれ。17歳で制作した8mm映画『FANTASTIC★PARTY』(1978年)が日本映像フェスティバルで特別賞を受賞。『UNK』(1979年)、『HIGH-SCHOOL-TERROR』(1979年)がぴあフィルムフェスティバルに連続入選、続く『MOMENT』(1981年)がカルト的な人気を呼ぶ。85年、長編劇上映画『星くず兄弟の伝説』を監督し、25歳という若さでプロの監督デビューとなる。以降、映画からアートフィルムといった様々な映像のジャンルで活動しているほか、PVや小説の執筆、イベントの製作なども手掛けている。99年に10年を費やした大作長編映画『白痴』を監督し、ヴェネチア国際映画祭でデジタルアワードを受賞したほか、各国の映画祭にも招待され、フランスでは劇場公開された。最新作は『ブラックキス』(2006年)。宝塚市立手塚治虫記念館のプロデュースも手掛けている。
りんたろう(映画監督)
1941年東京生まれ。58年、東映動画に入社、手塚治虫が原作および構成に関わった『西遊記』(1960年)で動画を担当。63年、手塚治虫が設立した虫プロダクションに移籍し、テレビアニメ『鉄腕アトム』(1963-64年)で演出家デビュー。72年、虫プロを退社。79年に初の劇場用オリジナル長篇作品として、『銀河鉄道999』を監督。その後、手塚治虫関連では、映画『火の鳥 鳳凰編』(1986年)を監督、OVA『火の鳥 ヤマト編』『火の鳥 宇宙編』(1987年)ではプロデューサー、さらに、手塚治虫記念館のオープンにあわせ、館内映像として、短篇『オサムとムサシ』(1994年)を監督、2001年には、大作『メトロポリス』を発表した。最新作は、フルCGアニメーション『よなよなペンギン』(2009年)。
▼企画意図
戦後日本文化の礎を築いたと言っても過言ではない手塚治虫が亡くなってから、今年でちょうど25年。没後も、手塚治虫の漫画とアニメーションは、老若男女、洋の東西を問わず、多くの人々に愛され、楽しまれ続けています。同時に、手塚作品は、後進のクリエイターたちにとって、今もなお、多くの刺激を与え続けています。浦沢直樹が『鉄腕アトム』の大胆な翻案を試みた『PLUTO』(2003-09年/第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、「このマンガがすごい!」2006年版オトコ編第1位)、手塚治虫の創作の裏側を綿密な取材を通じて漫画化した『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』(2009-14年/「このマンガがすごい!」2012年オトコ編第1位)、手塚眞監督によるテレビアニメ『ブラック・ジャック』/『ブラック・ジャック21』(2004年~2006年/東京アニメアワード2006年テレビ部門優秀作品賞)と、そこから派生した劇場版『ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』(2005年)、大友克洋脚本、りんたろう監督による、国際的な評価を集めたアニメーション映画『メトロポリス』(2001年/東京アニメアワード2002年劇場映画部門優秀作品賞)、大ヒットを記録した実写映画『どろろ』(2007年/監督:塩田明彦)、…。これらの成果は、亡くなってもなお、手塚治虫が現在形のアーティストであることの証でもあります。このオールナイト企画では、<自然と科学><生と死><愛と憎しみ><人間と宇宙><戦争と平和>などのテーマに、様々な手法で挑み続けた手塚治虫の作品が、今もなお、創作的なインスピレーションの源泉であり続けていることに着目したいと思います。高校時代から8mm映画を発表し、『HIGH-SCHOOL-TERROR』(1979年)、『MOMENT』(1981年)などの自主映画で注目を集め、坂口安吾原作『白痴』(1999年)が国内外から高い評価を受けた手塚眞氏は、近年、父・手塚治虫の作品の映画化・テレビ化に深く関わるとともに、手塚プロダクション取締役として、後進の創作活動を支える「監修」の仕事も積極的に展開しています。一方、『銀河鉄道999』(1979年)、『幻魔大戦』(1983年)、『迷宮物語』(1987年)などで知られるりんたろう氏は、手塚治虫の設立したアニメーション制作会社虫プロを草創期から支えた、日本を代表するアニメーション監督であり、上記のとおり、2001年には、手塚治虫の原作をもとに、『幻魔大戦』のキャラクター・デザインを担当したこともある大友克洋(漫画家・映画監督)の脚本を得て、大作『メトロポリス』を作り上げました。この企画では、名立たるクリエイターたちを刺激してやまない「手塚治虫の想像力/創造力」をテーマにした、お二人の対談を軸に、手塚眞氏が監督を務めた『ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』、りんたろう氏が監督を務めた『メトロポリス』を上映し、これらに加えて、手塚治虫が監督を務めた短編実験アニメーション3作品と、最初の長編作品『西遊記』(1960年)を上映します。この機会に、大スクリーンで、手塚治虫の創作の魅力に触れていただきたいと考えています。 |
<立命館大学映像学部 学生プロデュース企画vol.9>
立命館大学映像学部に在籍する2回生以上が受講する「プロデュース実習」。その授業の課題として、学生たちがオールナイト企画を立案し、京都みなみ会館にて実践。学生は上映作品の選定、チラシの作成、広報活動、当日の会場運営(補助)までを行います。立命館大学映像学部と京都みなみ会館の共同主催により企画を実施しています。
主催:立命館大学映像学部、京都みなみ会館/企画:学生企画グループ「ピノコクラブ」