ピンク映画五十週年記念作品
色道四十八手 たからぶね
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渡辺護一周忌 追悼特集
渡辺護監督レトロスペクティブ
提供:国映株式会社/わたなべプロ/ぴんくりんく
ピンク映画五十週年記念作品
色道四十八手 たからぶね
12月20日[土]~26日[金]
入場者プレゼントあり!
「たからぶねポストカード」&「たからぶね 35mmカットフィルム」
✿12月20日[土]20:50-/12月21日[日]~26日[金]21:20- | |
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色道四十八手 たからぶね 江戸の町人風の男と女が、春画の中で様々なまぐわいを見せている。仰向けになって片足をあげた男の上に、女がまたがり、男の足にしがみつく。男の足を宝船の帆柱に見立てる。女は弁天様のよう。それは、性戯四十八手のうちの「宝船」― 結婚一年目の若い夫婦。誠実そうな三十過ぎの一夫と、まだ二十代後半のうぶな千春。ある晩、千春が、寝言でつぶやいた「たからぶね」という言葉。それ以来、一夫の頭の中にはその言葉が頭からこびりついたように離れなくなる。そんなある日、一夫は叔父の健次に偶然エロ写真集を見せられ、「たからぶね」が四十八手の体位であることを知る。千春は清純でエロに免疫がないと一夫は思い込んでいたが、実は千春は一夫との結婚前から健次と交際しており、結婚後も夫の目を盗んで健次とのセックスライフを楽しんでいたのだ。やがてその事実を健次の妻・敏子と一夫が知ることになり、ふたりは結託しそれぞれのパートナーへ強烈な仕返しを計画する。そして、ついに一夫と敏子と復讐の日がやって来た…。 |
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渡辺護監督レトロスペクティブ
12月12日[金]~12月19日[金]※14[日]休映
入場者プレゼントあり!
「渡辺護ポストカード」&「たからぶね 35mmカットフィルム」
✿12月12日[金]21:00- / 12月16日[火]21:00- | |
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婦女暴行事件 不起訴 ドキュメントタッチの系列の隠れた傑作。雨が降り続ける荒涼とした横須賀で、三人の若者は暇を持てあましレイプをくりかえす。事後の被害者女性の態度を丁寧に描き分ける演出に注目。女優一人一人に対して印象に残る見せ場をつくることを渡辺護は忘れていない。 |
✿12月13日[土]21:00 | |
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紅壺 少女は男たちを利用してトップモデルを目指す。渡辺護は主演の真山ひとみに一目惚れ。映画を撮る歓びに恋する歓びが加わった初々しい監督第二作。結局、失恋したものの、渡辺は東てる美、美保純、可愛かずみと魅力的な新人女優を撮ることにとり憑かれていく。 |
✿12月15日[月]21:00- | |
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㊙湯の町 夜のひとで さすらいのエロ事師を描く系列の代表作。温泉街に流れ着いた久生と雀。監督の久生はブルーフィルムの傑作を撮ろうとするが……。愛する久生と離れ離れになった女優の雀がぼろぼろになって早朝の川原にたたずむラストには、悲哀を突き抜けた崇高さが感じられる。 |
✿12月17日[水]21:00- | |
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おんな地獄唄 尺八弁天 1970年/わたなべプロ/70分/カラー 女渡世人・弁天の加代シリーズの第二作。背の刺青に衝き動かされるようにして加代とセイガクは出会い、運命的な恋に落ちる。「大和屋のホンを初めて読んだときには震えたね。おれへのラブレターですよ」。少年時代から好きだった時代劇への思いがあふれた傑作。 |
✿12月18日[木]21:00- 渡辺護自伝的ドキュメンタリー第一部 | |
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糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護 2011年/122分 |
✿12月19日[金]21:00- 渡辺護自伝的ドキュメンタリー第二部 | |
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つわものどもが遊びのあと 渡辺護が語るピンク映画史 2011年/122分 |
✿12月13日[土]21:00-『紅壺』+『新人女優を撮る』上映後、井川耕一郎さんゲスト・トーク | |
井川耕一郎 1962年生まれ。早稲田大学在学中に早大シネマ研究会に所属。86年に製作した『ついのすみか』がぴあフィルムフェスティバルに入選。93年、後藤大輔『のぞき屋稼業』で脚本家デビュー。映画美学校で第2期から演出・脚本部門の講師を務める。監督作として『寝耳に水』(2000)、『西みがき』(06)、『伊藤大輔』(08)を発表。渡辺護監督『片目だけの恋』(04)、『喪服の未亡人 ほしいの…』(08)の脚本を手掛け、09年より渡辺監督のドキュメンタリーの製作を開始。全10部、約8時間に渡る長編を先頃完成させ、劇場公開に向けて準備中。 |
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公式サイト | |
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渡辺護(わたなべ まもる)1931年3月19日東京生まれ。少年時代から浴びるように映画を見て育つ。50年、早稲田大学文学部演劇科入学後、八田元夫演出研究所に入り、本格的に演出と演技について学ぶ。TVドラマの役者、脚本家、TV映画・教育映画の助監督などを経て64年に助監督としての能力を買われてピンク映画界へ。65年に『あばずれ』で監督デビューする。 現時点で分かっている渡辺護が監督した映画は210本ほど(実際にはそれ以上の本数を撮っていると思われる)。メロドラマ、サスペンス、ヤクザもの、実録犯罪もの、喜劇……と、さまざまなジャンルの映画を撮った。 彼がもっとも得意としたのは、社会からはみだしてさすらうしかない人々を描くことだった。そして、さすらう人々の姿には、「幸せなときはもう二度と戻ってこない」という悲しみが常につきまとった。この悲しみが渡辺の映画の重要なテーマであったと言える。
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鑑賞料金
色道四十八手 たからぶね(R18+)
一般1,500円/学生1,300円/シニア1,100円/会員1,000円
渡辺護監督レトロスペクティブ(R18+)
一般1,300円/シニア1,100円/学生・会員1,000円
前売鑑賞券 1,200円★官能ショット生写真付★販売中!