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【終了】【特集上映2/7(土)~2/20(金)≪没後30年フランソワ・トリュフォー映画祭≫

【上映日程】
2015年2月7日(土)~2月20日(金)

 

ゲスト・トーク 2/7(土)10:00~
 『大人は判ってくれない』上映後、廣瀬純さん(龍谷大学准教授、映画批評家)によるゲスト・トークあり!

廣瀬 純さんプロフィール

1971年、東京生まれ。龍谷大学経営学部選任講師。専攻は映画論。早稲田大学大学院文学研究科修士課程(芸術学)修了。パリ第3大学映画視聴覚研究科DEA課程修了(フランス政府給費留学生)。映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」(勁草書房)元編集委員。仏・映画研究誌「VERTIGO」(Capricci Éditions)編集委員。

 【上映作品】

(c)1957 LES FILMS DU CARROSSE

あこがれ
1957年/17分/35mm
出演:ベルナデッド・ラフォン/F・マーレイ・エイブラハム/エドワード・ノートン
1950年代後半、古い映画を激しく批判し“フランス映画の墓堀人”と呼ばれたトリュフォーが、16ミリの習作『ある訪問』に続いて製作した実質的デビュー作。南仏の田舎町を舞台に、美しい娘と、彼女が気になってしかたがない少年たちの間で起こった小さな事件。光溢れるロケ撮影、スカートをなびかせ自転車を走らせるB・ラフォンの美しい肉体、いたずら好きの少年など、その後のトリュフォー作品につながる主題がすでに提示されている。

ピアニストを撃て

1960年/85分/モノクロ/35mm
シャルル・アズナヴール、マリー・デュボワ

米のハードボイルド小説とフィルム・ノワールはヌーヴェル・ヴァーグの作家達にとって重要な発想源であるが、トリュフォーも長編2作目でデヴィッド・グーディスの暗黒小説を映画化している。かつて国際的なピアニストだった男は、あるスキャンダルが原因で今は場末のカフェのピアノ弾きに。やがて彼は店のウェイトレスと恋仲になるが……。ハイ・テンポな演出、洒落たユーモア、C・アズナヴールのシャンソンで再構成された異色のフィルム・ノワール。

(C)1959 LES FILMS DU CARROSSE

(C)1959 LES FILMS DU CARROSSE

大人は判ってくれない

1959年/99分/デジタルリマスター版
出演:ジャン=ピエール・レオ/ クレール・モーリエ/ アルベール・レミー/ジャン=クロード・ブリアリ

トリュフォーの処女長編作でゴダールの『勝手にしやがれ』と並ぶヌーヴェル・ヴァーグの金字塔。オーディションで100人近い候補者のなかから選ばれたJ=P・レオー扮する不良少年アントワーヌ・ドワネルの物語。学校をさぼって映画館や遊園地で遊び、盗みを働いては少年鑑別所送りに……。少年の瑞々しい表情やユニークなふるまいを巧みにすくいあげた名手アンリ・ドカの撮影は息をのむ素晴らしさ。ラストシーンの鮮烈なイメージは永遠に忘れがたい。

突然炎のごとく

1961年/105分/モノクロ/デジタルリマスター版
ジャンヌ・モロー、オスカー・ウェルナー、アンリ・セール

トリュフォーの長編3作目は映画史に残る究極のラヴストーリー。男2人と女1人の三角関係という古典的な設定の恋物語をヌーヴェル・ヴァーグの自由な映画作法で斬新に、かろやかに描ききったフランス映画屈指の傑作! 『クロワッサンで朝食を』『家族の灯り』など、今も現役で活躍中の大女優J・モローの自由奔放な演技がスクリーンに炸裂。死への憧憬を内に秘めながら、きまぐれで情熱的なヒロイン像は見事。

©1961 LES FILMS DU CARROSSE

©1962 LES FILMS DU CARROSSE

アントワーヌとコレット<二十歳の恋>より

 

1962年/29分/35mm
出演:ジャン=ピエール・レオ/ マリー=フランス・ピジエ

『大人は判ってくれない』で鮮烈なデビューを果たしたトリュフォーと主演のJ=P・レオーが再び組んで作った“アントワーヌ・ドワネル”もの第2章。少年鑑別所を出たドワネルはレコード会社に勤務。ある日音楽会でコレットと出会いひと目惚れ。何度アタックしてもつれなくされる彼は、彼女と仲良くなろうと一計を案じるが……。5人の監督によるオムニバスの一編として製作された本作は、初恋にときめく青年の一途な純情をユーモアたっぷりに描いた好編。

柔らかい肌

1964年/116分/モノクロ/35mm
ジャン・ドサイ、フランソワーズ・ドルレアック

妻子持ちの高名な文芸評論家とキャビンアテンダントの不倫劇というありふれた恋愛スキャンダルを題材としながら、平和で退屈な日常を捨て若い女に溺れる優柔不断な中年男の心理的葛藤を巧みに描いた本作。恋のロマンを高らかに謳い上げる作品を作るかたわら、冷徹なリアリズム描写をものにするトリュフォーの幅広い世界は驚異の一言。ヒロイン役のF・ドルレアックは、後に『暗くなるまでこの恋を』『終電車』でヒロインを演じるC・ドヌーヴの姉。

(C)1964 LES FILMS DU CARROSSE

(C) 1966 Vineyard Films, Ltd. All Rights Reserved.

華氏451

1966年/113分/カラー/デジタルリマスター版
オスカー・ウェルナー、ジュリー・クリスティ

『火星年代記』で名高いファンタジーSFの巨匠レイ・ブラッドベリ原作による近未来サスペンスの傑作。読書を禁じた管理社会で、本を焼却する焚書隊の男が、本を隠し持っているとされる女と恋に落ちる。彼女を通して“本”の魅力に取り憑かれた男は……。全体主義社会への痛烈な批判を試みた監督は、一方でヒロイン、J・クリスティの神秘的な存在感もスクリーンに描写。秀逸なオープニングとニコラス・ローグのシャープな映像も必見。

夜霧の恋人たち

1968年/90分/カラー/35mm
ジャン=ピエール・レオー、デルフィーヌ・セイリグ、クロード・ジャド

“アントワーヌ・ドワネル”もの第3章。兵役を終え社会復帰したアントワーヌ。ガールフレンドの父親に紹介されホテルのフロント係として働き始めるが、ある日浮気の調査にやってきた男に気に入られ探偵業に転職。潜入捜査で出会った美しい人妻にまたもやひと目ぼれ。極端な心理描写を排し、縦横無尽にレオーを追いかけるキャメラ、文学や音楽の引用、美しいパリの風景……。おもちゃ箱をひっくり返した様な青春のひとコマが楽しい一編。

©1968 LES FILMS DU CARROSSE

(C)1970 LES FILMS DU CARROSSE

家庭

1970年/100分/カラー/35mm
ジャン=ピエール・レオー、クロード・ジャド

『夜霧の恋人たち』のラストで仲睦まじかったアントワーヌとクリスチーヌはとうとう結婚、男の子も生まれ親子の生活が始まる。バイオリン教師の妻と違い、相変わらず恋も仕事も移り気なアントワーヌは仕事場で知りあった日本人キョーコに興味を。またしても夫婦仲は険悪に……。エルンスト・ルビッチやジャック・タチにオマージュを捧げ、ユーモアたっぷりに夫婦の生態を可視化した隠れた傑作。パリコレのモデルだった松本弘子のゲスト出演も注目。

暗くなるまでこの恋を

1969年/123分/カラー/デジタルリマスター版
ジャン=ポール・ベルモンド、カトリーヌ・ドヌーヴ

ノワール系作家ウィリアム・アイリッシュ(別名コーネル・ウールリッチ)の名作『暗闇へのワルツ』を基に作られたラヴロマンス・ミステリーの傑作。サスペンス映画の巨匠ヒッチコックに傾倒するトリュフォーが、華麗な映像美でみせる愛の逃避行。ゴダールの『勝手にしやがれ』で大スターとなったベルモンドとサン・ローランのゴージャスな衣装を身にまとうドヌーヴのふたりが、行き場のない恋にさまよう大人の男女を熱演。欧州縦断のロケもみものである。

©2009 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

(C)1972 LES FILMS DU CARROSSE

私のように美しい娘

1972年/98分/カラー/35mm
ベルナデット・ラフォン、アンドレ・デュソリエ

女性犯罪心理の論文を書くため、若い社会学者が女子刑務所を訪ねる。彼はカミーユという美しい女と面会し、彼女を素材に調査を開始。父親に虐待された少女時代、男性遍歴、殺人について等今までの生い立ちを雄弁に語るカミーユ。何度か通ううちに、社会学者は彼女の魅力にひかれていく……。女の狡猾さと男の愚かさをコメディー仕立てで辛辣に描いた本作。『あこがれ』で清純なイメージをふりまいたB・ラフォンが悪女役を体当たりで熱演。

恋のエチュード

1971年/132分/カラー/35mm
ジャン=ピエール・レオー、キカ・マーカム、ステーシー・テンデター

画家マリー・ローランサンの愛人だったとも言われる作家のアンリ=ピエール・ロシェは、生前に自伝的小説二作を発表したが、そのどちらもトリュフォーによって映画化されている。それが『突然炎のごとく』と本作である。美しいイギリス人姉妹とフランス人青年による恋愛劇は血縁の絡む微妙な三角関係を構成し、愛の高揚感と挫折を見事に描写。初公開時にカットされ、トリュフォーの死の直前に完全版が完成した。

(c)1971 LES FILMS DU CARROSSE

(C)1980 LES FILMS DU CARROSSE

終電車

1980年/131分/カラー/デジタルリマスター版
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー

ナチス占領下のパリを舞台に、演劇の灯を守る俳優たちの公私に渡る波乱万丈の日常を描いた物語。亡命中の夫がいる美貌の看板女優にC・ドヌーヴ、彼女に恋心を抱く新人俳優にG・ドパルデューというフランスを代表する2大スター共演で作られた本作は、巨匠の風格がただようトリュフォー晩年の傑作。監督が最も得意とする複雑な恋の三角関係を軸に、サスペンスに満ちた展開、ラストの衝撃等、娯楽映画の王道を行く楽しさ。セザール賞10部門受賞。

逃げ去る恋

1979年/94分/カラー/35mm
ジャン=ピエール・レオー、マリー=フランス・ピジェ

“アントワーヌ・ドワネル”もの最終章。クリスチーヌと協議離婚したアントワーヌはレコード屋で働くサビーヌと恋仲に。ある日駅で初恋の人コレットに偶然出会い……。過去に作られた4本の名場面を巧みに挿入し、少年時代から中年にさしかかった現在までを自由に行き来する異色の構成が、トリュフォーの人生と俳優たちの人生を合わせ鏡のように照らしあわす。流れゆく月日に思いを馳せ、アラン・スーションの歌声で幕を閉じる見事な完結編。

(C)1979 LES FILMS DU CARROSSE

(C)1981 LES FILMS DU CARROSSE

隣の女

1981年/106分/カラー/35mm
ジェラール・ドパルデュー、ファニー・アルダン

『アデルの恋の物語』にみられる、死をも恐れぬ究極の愛を描くトリュフォーは、一方で『柔らかい肌』や本作のように平穏な日常生活にひそむ愛の罠を徹底したリアリズムで追及する監督でもある。かつて愛し合い別れた男女が偶然隣人同士に。互いに家庭をもつふたりの不倫の結果は……。成熟した大人が恋の炎に身を焦がすさまをF・アルダンとG・ドパルデューが繊細に演じ、見事な愛のドラマとなった傑作である。

日曜日が待ち遠しい!

1983年/111分/モノクロ/35mm
ジャン=ルイ・トランティニャン、ファニー・アルダン

南仏の小さな不動産屋で働く女秘書がある殺人事件に巻き込まれる。好奇心旺盛な彼女は探偵の真似事を始めるが……。ヌーヴェル・ヴァーグの源泉ともいえるフィルム・ノワールのタッチに回帰して作られた本作は、雨に濡れた歩道、謎のナイトクラブ、夜の街並み等、モノクロの美しい映像が魅力的。トリュフォー最後のパートナーとなったF・アルダンのエレガントな美しさに見惚れること間違いなし。遺作にも関わらず全篇にただよう瑞々しさは圧巻。

(C)1983 LES FILMS DU CARROSSE

 

【料金】絶賛発売中!

◆前売券1回券 1,400円/3回券 3,600円 【2/6まで販売】
◆当日一般 1,700円/大学生 1,400円/会員 1,200円/シニア 1,100円
◆クラブ・フランスの会員証ご提示で…同伴者1名まで1,000円でご鑑賞頂けます。

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