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【舞台挨拶終了】1/17(土)公開『禁忌』『欲動』

2015 01 17 sat. 公開

 

禁忌欲動

R18+ 

 

 


1/17(土)18:00~『欲動』、20:05~『禁忌』上映時

杉野希妃さんによる舞台挨拶がございます。
 

1984年広島県出身。 
慶應大学在学中に留学先の韓国で女優デビュー。『歓待』(10/深田晃司監督)、『おだやかな日常』(12/内田伸輝監督)、『ほとりの朔子』(14/深田晃司監督)等で女優兼プロデューサーとして数々の映画祭に招待され、国内外で脚光を浴びる。東京国際映画祭(11)と台北映画祭(13)で特集が組まれる他、ロッテルダム国際映画祭(14)に日本初の審査員として招待される。初監督作『マンガ肉と僕』が東京国際映画祭、監督第二作『欲動』が釜山国際映画祭でワールドプレミア上映され、新人監督賞を受賞。『三泊四日、五時の鐘』(三澤拓哉監督)、『群青色の、とおり道』(佐々部清監督)が公開待機中。 

 

 

欲動
1/17(土)~30(金)


(c)2014『欲動』製作委員会

INTRODUCTION
女優・プロデューサー・監督、あらゆる枠を超えた表現者である杉野希妃の長編監督劇場初公開作品。2010年に自身が主演兼プロデュースした『歓待』(深田晃司監督)が東京国際映画祭日本映画・ある視点部門作品賞などを受賞した他、100以上の映画祭からオファー殺到し話題となった杉野が監督兼出演をしている今作はアジア屈指のリゾート地バリ島を舞台に繰り広げられる、男女の性愛と人間の生死を描いた物語。男と女の複雑な心理描写を女性監督ならではの繊細なタッチで描く。さらに切なくも美しいダイナミックなベッドシーンは官能的である。ガムラン(東南アジアの民族音楽)による音楽やケチャ(バリ島で行われる男声合唱による呪術的な踊り)などバリ島オールロケシーンは圧巻である。2012年のベルリン映画祭で話題になった『動物園からのポストカード』のスタッフも多く参加している。病に苦しむ夫を持つヒロインを『愛の渦』のOL役が記憶に新しい三津谷葉子が体当たりで演じ、その夫をフジテレビ系連続ドラマ「昼顏~平日午後3時の恋人たち~」に出演の今もっともセクシーな俳優、斎藤工が演じる。

 

STORY
勢津ユリ(三津谷葉子)とその夫・千紘(斎藤工)は臨月を迎えた千紘の妹・九美(杉野希妃)の出産に立ち会うため、バリを訪れた。  異国で出産する九美にとって兄がバリまで来てくれたことは嬉しく、また看護師であるユリの存在も心強かったが、その一方で心臓に重い病を抱える千紘にとってこの旅は危険を伴うものだった。  九美の夫・ルークを含め4人でバリ観光を満喫していたが、立ち寄ったカフェで何気ない会話の中で発せられた千紘の「日本に帰りたくない」という一言をきっかけにユリと千紘の口論が始まり、看護師であるユリに対し千紘が吐いた「人の死に慣れたお前が嫌なんだ」という決定的な一言によってユリはその場を去ってしまう。  バリの広大なライスフィールドをさまようユリだが歩き疲れて座り込むと先ほどのカフェにいた日本人男性の木村がユリの傍に車を停め、気分転換にクタに行こうと声を掛ける。誘いに応じ、クタのナイトクラブへ。ユリは大音量で鳴り響く音楽と周りの雰囲気に圧倒され気後れするものの、次第に開放感を感じ始め、その表情には明るさが戻ってくる。そんなユリに地元ビーチのジゴロ・ワヤンが熱い視線を送るが、危うさを感じたユリはワヤンを避ける。するとクラブの通路では木村が地元の青年・イキと激しく絡み合っていた。思いがけない光景を前に魅入るユリ。そのユリの背後からワヤンが強引に彼女の体を奪おうとする。必死の抵抗で逃げることが出来たユリだったが、その心には怯えと共に突き動く欲動の感覚がはっきりと残っていた。 そして、翌日、ユリは千紘とのわだかまりを未だ感じながらもワヤンは再び出会うことになる。

 

 

 

 

 

禁忌
1/17(土)~30(金)※25(日)休映


(c)2014『禁忌』製作委員会

INTRODUCTION
プロデューサー・女優、杉野希妃。2010年に深田晃司監督の『歓待』をプロデュース、超低予算ながら、世界中の100以上の映画祭からオファーを受け、2011年には東京国際映画祭でアジア映画のミューズとして特集された。2012年には世界6ヶ所の映画祭で審査員をし、プロデュース、主演した内田伸輝監督の『おだやかな日常』も数多くの国際映画祭で上映されたほか、日本映画プロフェッショナル大賞で新進プロデューサー賞を受賞、またこの6月に始まる台北国際映画祭でも杉野の特集が組まれるなどアジア映画界から期待を集めている。 
監督するのは和島香太郎。この作品が長篇デビュー作となる。2012年に『小さなユリと 第一章・夕方の三十分』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で奨励賞受賞と観客アンケート一位を獲得。独特な感性と美的センスの持ち主で、今もっとも長篇作品が待たれている若手の一人である。『禁忌』は和島監督のオリジナルで、昨年の秋から杉野と共に一から企画開発した作品である。 
この作品のテーマ「少年愛」を基に、深淵に取り囲まれた孤独者の祈りのような、モーツァルトの音楽が全編を通じて流れる。作風としてはルーマニア、ポーランドといった最近勢い盛んな東欧映画のように、やや色調を抑えた風景の中での乾いた人間模様を描く。 
杉野は今作で少年をレイプするという複雑な役どころを体当たりで演じている。『桐島、部活やめるってよ』、『私の男』、杉野作品である『ほとりの朔子』、『マンガ肉と僕』など話題作に多数出演し、注目を集める若手実力派の太賀が少年役を演じる。さらにベテラン俳優・佐野史郎が脇を固め、監禁、レイプ、同性愛、少年愛、セクシャルマイノリティの禁断の世界をモーツァルトの楽曲にのせ、儚く美しいタッチで描く衝撃作。
STORY
恋人がいながらも自分を慕う女生徒と関係を持つ女子高教師サラ(杉野希妃)はどこか満たされない日々を送っていた。ある日、幼いころに離別した父親・充(佐野史郎)が暴行事件に巻き込まれたと警察から連絡が入る。唯一の身寄りであるサラは負傷し入院中の父親の身の回りの世話のために自宅を訪れると、そこにいたのは監禁され、充と性的な関係を持つ少年・望人(太賀)であった。暴行事件の被害者であった充だが、加害者の少年の証言により買春の容疑がかかり家宅捜査を求められた。望人の存在が発覚することを恐れた充はサラに望人を匿ってほしいと頼む。サラは父親の申し出を受け入れ望人と生活を共にする。少年と触れ合うことで自身に父親と同じ少年愛者の血が流れていることを自覚したサラは望人に激しく欲情し、犯してしまう。満たされた官能を知り、望人を手放したくないサラは充に望人との関係を暴露すると脅し、恋人とも別れ、二人の生活を手に入れる。歪んだ関係ではあるが二人は心を通わせ奇妙な共同生活を送る。しかし、サラが望む少年であった望人は次第に成長し少年ではなくなっていってしまう。彼の腕や足には体毛が目立つようになり、変声期の兆候が表れ、性への好奇心も芽生える。サラの求めていた純粋さは次第に失われ、そのことが彼女をひどく失望させた。そして事件が起きる。サラに捨てられ逆上した恋人・菊田が来訪し、彼女を犯したのである。隣の部屋には望人がいたが、体を拘束されているために声を上げることも出来ず、事が終わるまでもがき続けた。この出来事がきっかけで、サラは男に対する恐怖心が芽生え、望人との生活も困難となる。数日後、サラは望人を連れて充の自宅に引き渡しのため向かっていた。サラに対する思いを恋と錯覚する望人が少年であり続けるために自らとった行動とは―。

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