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【終了】5/30(土)~6/12(金)≪アレクセイ・ゲルマン監督特集≫

©film collection of lenfilm studio

『神々のたそがれ』公開記念
アレクセイ・ゲルマン監督特集

高名な作家・脚本家・劇作家であるユ-リー・ゲルマンを父に持ち、1938年にレニングラードに生まれたアレクセイ・ユーリエヴィッチ・ゲルマン。権力からの弾圧を受け、作品が上映禁止になるなど、受難の時代を生きながらも、タルコフスキーと並び評される程、世界中から注目を集めるゲルマンの映像世界を、一挙にご紹介致します。

5/23-6/12

 神々のたそがれ
空前絶後。二十一世紀最高傑作。

2013年/ロシア/177分/アイ・ヴィー・シー
監督・脚本:アレクセイ・ゲルマン
脚本:スヴェトラーナ・カルマリータ
原作:ストルガツキー兄弟
出演:レオニード・ヤルモルニク/アレクサンドル・チュトゥコ/ユーリー・アレクセーヴィチ・ツリーロ/エヴゲーニー・ゲルチャコフ/ナタリア・マテーワ

タルコフスキーや、ソクーロフを生んだ地ソヴィエトで、世界と対峙し続けた映画監督、アレクセイ・ゲルマン。ソ連最末期、激動の時代を映画と共に生き残ったゲルマンが、製作期間に15年を費やした不朽不滅の遺作。ロシアのSF作家ストルガツキー兄弟の「神様はつらい」を原作に、地球人の調査団が訪れた惑星・アルカナルで繰り広げられる地獄のような光景を鬼気迫る描写で映し出す。アルカナルは、地球より800年も進化が遅れた星であり、いまだ中世暗黒時代のような泥と糞尿にまみれた暮らしぶりだった。そこに派遣された地球人たちはいつしか神様のように崇められていくが…。

道中の点検

1971年/ソ連/97分/モノクロ/アイ・ヴィー・シー/35mm
原作:ユーリー・ゲルマン
出演:ウラジーミル・ザマンスキー/ローラン・ビーコフ/アナトーリー・ソロニーツィン/オレグ・ボリソフ

父親ユーリーの小説を映画化したゲルマン初の単独監督作品。1942年冬、ドイツ軍占領下のロシア北西部で活動を続けるパルチザン部隊に、一人の男が投降してくる。彼を受け入れる隊長、銃殺を主張する軍事委員…。〈裏切り者〉と〈英雄〉のテーマをリアルかつ曖昧に描くこの映画は、ソ連の英雄神話を深く傷つけ、15年間お蔵入りにされた。

戦争のない20日間

1976年/ソ連/102分/モノクロ/アイ・ヴィー・シー/35mm
原作・脚本:コンスタンチン・シーモノフ
出演:ユーリー・ニクーリン、リュドミーラ・グルチェンコ

シーモノフの自伝的小説を映画化した、戦争のない戦争映画。1942年から43年にかけての20日間、戦場記者ロパーチンは、休暇をもらって列車で故郷タシケントを訪れる。夢のような戦場のフラッシュバック、列車の窓から一瞬切り取られる幻想的風景。銃後の生活をリアルに映し出しながら、この映画には終始メランコリックな雰囲気が漂う。

わが友イワン・ラプシン

1984年/ソ連/98分/アイ・ヴィー・シー/35mm
原作:ユーリー・ゲルマン
出演:アンドレイ・ボルトネフ、ニーナ・ルスラーノワ、アンドレイ・ミローノフ

ペレストロイカ直前に、父親ユーリーの短篇小説を映画化した作品。架空の港町ウンチャンスクを舞台に、ソ連史の空白と言われる30年代のスターリンによる粛清〈前夜〉の荒涼とした雰囲気が秀逸な、殺人鬼を追う刑事の物語。ざらざらとしたモノクロ画面と不意に挿入されるカラー画面によって見事に描き出される、奇妙で不条理な犯罪活劇。

フルスタリョフ、車を

1998年/ロシア、フランス/142分/パンドラ/35mm
出演:ユーリー・アレクセイヴィッチ・ツリーロ/N・ルスラノヴァ/M・デメンティエフ/Y・ヤルヴェット

反ユダヤ主義が台頭する1953年の、不穏な空気が立ちこめるロシア。その異様なる混迷を、ソ連時代に活動を妨げられてきたゲルマンが、ポリフォニックかつ視察的に写し取る。前作以来14年ぶりとなる本作は、50年代の混沌を生き抜く人々の姿を、シュールなタッチで描く。カンヌ国際映画祭に正式出品され、マーティン・スコセッシが驚嘆した怪作。

『神々のたそがれ』料金/一般1,800円、大学生1,500円、シニア1,100円、会員1,200円 

≪アレクセイ・ゲルマン監督特集≫料金/一般1,500円、大学生1,300円、シニア1,100円、会員・小・中・高1,000円
※『神々のたそがれ』半券ご提示で1,000円に割引き 

配給:gnome

 

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