2017/6/3 .sat – 6/9 fri
映画監督マティアス・ピニェイロの世界
長編デビュー作以来、次々と新作を発表し続けているアルゼンチンを代表する新鋭監督、マティアス・ピニェイロ。古典作品にインスピレー ションを得ながら、入り組んだ物語を美しい映像で紡ぐピニェイロ監督の独自のスタイルは、多くの観客を魅了しています。今回は、ピニェ イロ監督の来日を記念し、2016年のロカルノ国際映画祭で発表した彼の長編6作品目にあたる『エルミア&エレナ』 の関西プレミア上映を 含む5作品の特集上映を京都で開催。また、各会場にて監督によるトークも予定しております。マティアス・ピニェイロの世界を堪能できる 贅沢な7日間を、どうぞお楽しみに。 |
マティアス・ピニェイロ監督来館決定! 6/4(日) 15:45-『エルミア&エレナ』上映後、ティーチイン |
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マティアス・ピニェイロ Matías Piñeiro 1982年、ブエノスアイレス生まれ。 国立映画大学で映画を学び、後に同校で映画史と映画制作の講義も行う。『盗まれた男』(2007)でチョンジュ国際映画祭グランプリ受賞、その後の作品は ベルリン、ロカルノ等の国際映画祭でも上映された。2011年にハーバード大学のフェローシップとして渡米。2014年には、傑出した若い才能に対して与えられるリンカーン・センターのMartin E. Segalアワードを受賞した。『エルミア&エレナ』 (2016)はシェイクスピアシリーズの第四弾で、最新作となる。現在はニューヨークで映画製作を教えるほか、デンマークのCPH:DOX LABのプロジェクトでロイス・パティーニョと共に『Ariel』を制作、2017年に完成予定。 |
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ロサリンダ Rosalinda シェイクスピアの翻案シリーズ第1弾。「お気に召すまま」のリハーサルのために、俳優たちがティグレの島を訪れる。眩しい陽光と豊かな自然に恵まれた環境の中、役柄と自身との境を次第に曖昧にしていく若き俳優たち。チョンジュ・デジタル・プロジェクトからの委託で制作。フェルナンド・ロケットの流麗な撮影が美しい。 |
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ビオラ Viola |
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フランスの王女 La princesa de Francia メキシコからブエノスアイレスに戻ってきたビクトルは、昔の劇団仲間に「恋の骨折り損」のラジオ演劇の話を持ちかける。ビクトルのことを知り過ぎている5人の女たちとの稽古は、次第に “失われた恋に骨を折る”ものへとなっていく。流麗な室内楽のようなシェイクスピアシリーズ第3弾。2014年ロカルノ国際映画祭コンペティションに選出された。 |
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エルミア&エレナ Hermia & Herena 「夏の夜の夢」のスペイン語翻訳のために、若いブエノスアイレスの演出家がニューヨークへ。待ち受けていたのは、予想もしなかった過去と向き合うことだった。友情と愛、過去と現在、冬と夏、ブエノスアイレスとニューヨーク…。これまでのアルゼンチンの舞台を飛び出し、米国でも撮影を行ったシェイクスピアシリーズ第四弾。2016年ロカルノ国際映画祭コンペティションに選出された。 |
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6/5 .mon Stat/18:15 @京都造形芸術大学 高原校舎Bスタジオ マティアス・ピニェイロ監督によるレクチャー
聞き手:北小路隆志さん(映画批評)
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◆叡山電鉄[茶山]駅より徒歩5分 |
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6/6 .tue Open/18:00 Stat/18:30 @@同志社大学 寒梅館クローバーホール 『みんな嘘つき』上映後 マティアス・ピニェイロ監督ティーチイン 鑑賞料金:1,200円均一(京都みなみ会館会員/1,000円) |
◆地下鉄烏丸線, 「今出川」駅から徒歩1分 |
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みんな嘘つき Todos mienten 辺鄙な田舎の一軒家に、著名なアルゼンチンの歴史家の末裔と思われる若いアーティストのグループが集う。彼らは共に語らい、酒を飲み、愛し合い、音楽を楽しみ、芸術作品を偽造し、互いを監視し、陰謀を張りめぐらせる。複雑に交錯する予測不可能な物語を巧みな映像表現で紡ぎだした本作は、サルミエントの著作から想を得ている。 |