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【終了】《フィルム世界旅行~フィルムが紡ぐ軌跡~PART.3》9/9(土)~15(金)一週間限定上映

フィルム世界旅行
~フィルムが紡ぐ軌跡~PART.3

9/9(土)~15(金)一週間限定上映

映画とフィルム。デジタル化の流れの中で、その関係が大きく変わりつつある今、フィルムで観ることによってこそ輝く作品を上映していきます。
昨年に上映したフェデリコ・フェリーニの『道』、アンドレイ・タルコフスキーの『ノスタルジア』等に続き、今回は激変する社会の中で懸命に生きる人々の姿を丹念に描いた二人の作家、ホウ・シャオシェンとジャ・ジャンクーの作品をお届けします。

時代と共に変わりゆく風景を捉えた2作を通して、フィルム独特の質感を存分に味わってみてください。

 


『悲情城市』 原題「悲情城市」

1945年8月15日、台湾。無条件降伏を告げる天皇の玉音放送が流れたその日、林家の長男、文雄(ウンヨン)の男子が誕生した。停電の最中、電灯がついた時に生まれた子であり、祖国復帰の喜びをこめて光明(グァンミン)と命名された。 林家の主、阿禄(アルー)は75才。4人の息子がいるが、次男は日本軍に徴用されて南洋から帰らず、三男は上海から生還したものの精神錯乱の状態。 幼い頃の事故で耳が聞こえぬ四男の文清(ウンセイ)は写真館を開いている。文清と同居する教師、呉寛榮(ウー・ヒロエ)とその仲間は理想の実現に情熱を燃やし、寛榮の妹の寛美(ヒロミ)と文清の恋が美しく咲いていく。 しかし祖国復帰の喜びも束の間、大陸から来た<外省人>と台湾の<本省人>の対立が、47年、<ニ・ニ八事件>となって、台湾を歴史的な悲劇に巻き込んでいく。

1989年/台湾/159分/35mm/ぴあ株式会社
監督:ホウ・シャオシェン
脚本:ウー・ニエンジェン/チュー・ティエンウェン
撮影:チェン・ホアイエン
編集:リャオ・チンソン
音楽監督:立川直樹/チャン・ホンイー
音楽:S.E.N.S.
出演:リー・ティエンルー/チェン・ソンヨン/カオ・ジエ/トニー・レオン/シン・シューフェン

1989年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
1989年台北金馬獎最優秀監督賞・主演男優賞

 


『プラットホーム』 原題「站台」

中国山西省の小さな町・汾陽(フェンヤン)。 文化劇団(文工団)のメンバーの明亮(ミンリャン)、瑞娟 (ルイジュエン)、張軍 (チャンジュン)、鐘萍 (チョンピン)は幼なじみ。 劇団の練習、地方巡業の旅と、いつも一緒の時間を過ごしていた。 1980年代半ば、自由化の波がこの小さな町にも押し寄せてくる。 政府の方針の変化で劇団への補助金が打ち切られ、劇団そのもののあり方も変わってしまう。 そして、彼ら4人の関係も不安定になっていく。 明亮、張軍、鐘萍の3人は、劇団に残り仲間たちと一緒に旅を続けるが、瑞娟だけは町に留まる。 それぞれが自分の生き方を探し始める。

2000年/香港・日本・フランス/151分/35mm/ビターズ・エンド
監督・脚本:ジャ・ジャンクー
撮影:ユー・リクウァイ
編集:コン・ジンレイ
音楽:半野喜弘
プロデューサー:リー・キットミン/市山尚三
出演:ワン・ホンウェイ/チャオ・タオ/リャン・チントン/ヤン・ティェンイー

2000年ヴェネチア国際映画祭最優秀アジア映画賞
2000年ナント三大陸映画祭グランプリ・監督賞
2001年ブエノスアイレス国際映画祭グランプリ

 

 

【料金】

一般1,500、学生・シニア・会員1,000、2回券2,500    
〇マンデイ(月曜男性)…1,100円均一
〇ペア割引(火曜男女問わず)…お二人で2,200円
〇レディース・サービス(水曜女性)… 1,100円均一
〇夫婦50割引(どちらかが50歳以上のご夫婦)…お二人で2,200円
※招待券使用不可

助成 龍谷大学社会学部共生社会研究センター 

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