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【終了】【特集上映】9/16(土)~29(金)開催!《イタリアネオ+クラッシコ映画祭2017》

9/16(土)~29(金)開催!

イタリアネオ+クラッシコ映画祭2017


イタリア映画が誇る現代の

古典(ネオクラッシコ)と永遠の古典(クラッシコ)。

デジタル・リマスターで10作品一挙上映!

◆当日料金◆
般1,500円、学生1,300円、シニア1,100円、会員・小・中・高1,000円 

◆前売料金◆
前売1回券1,300円、前売2回券…2,200円

 

 9/18(月・祝)13:05  9/21(木)13:05 
   

ウンベルトD
1952年/89分/モノクロ
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:カルロ・バッティスティ、マリア・ピア・カジリオ、リナ・ジェンナーリ

観客の涙腺を弛める術で右に出る者なき名匠、デ・シーカが父親、ウンベルト・デ・シーカに捧げた珠玉作。生活に窮し、犬を連れてさまよいゆく哀れなおじいさんの姿を端正に、切々と描ききる。大戦終盤から直後の庶民の生きる姿と魂のありようを映し出したネオレアリズモ作品の中でも、デ・シーカはエモーショナルなインパクトをつきつめ、パトスをぐいぐい揺さぶる。痛切極まりなく、溢れる涙が止まらない。
 9/18(月・祝)14:50  9/28(木)17:40 
   

三月生まれ
1958年/111分/モノクロ
監督:アントニオ・ピエトランジェリ
出演:ジャクリーヌ・ササール、ガブリエーレ・フェルゼッティ

50~60年代にかけて秀作を連打した才人ピエトランジェリの長編第4作。気まぐれでわがままな17歳の娘フランチェスカは、街なかで知り合った20歳年長の建築士サンドロと衝動的に結婚してしまう。奔放な性格で夫を翻弄するフランチェスカだが、やがて結婚生活の難しさを認識し始め……喜劇のオブラートに包まれた苦いドラマ。題名は、気候不順を表現する諺「三月はいかれている」から採られている。
 9/17(日)12:05  9/27(水)17:40 
   

気ままな情事
1965年/123分/モノクロ
監督:アントニオ・ピエトランジェリ
出演:ウーゴ・トニャッツィ、クラウディア・カルディナーレ

“浮気”をテーマにくりひろげられる、ある夫婦の艶喜劇。舞台は、イタリア北部のブレーシャ。帽子工場の社長アンドレアは、ふとしたきっかけから美しい妻マリア・グラツィアの浮気を疑い始める。妻の浮気現場を妄想するあまり、やがて夫はノイローゼ気味になっていき…。美しいドレスに身を包んだ、色気たっぷりのカルディナーレがたまらない。音楽は、イタリア式喜劇を数多く手掛けたアルマンド・トロヴァヨーリ。
 9/19(火)13:05  9/23(土)12:45 
   

狂った夜
1959年/93分/モノクロ
監督:マウロ・ボロニーニ
出演:ジャン=クロード・ブリアリ、エルサ・マルティネッリ、アントネッラ・ルアルディ

ローマ郊外の貧しく、明日なき若者たちの破天荒な生を愛したパゾリーニの短編をベースに作家自身が脚本を書き、ボロニーニが映画化した第1作。不敵な台詞を吐き散らすケチな泥棒たちの刹那的な一日の物語を、ピッチョーニのお洒落なラウンジ・ミュージックに乗せ、スキャッフィーノ、ルアルディ、マルティネッリ、ドモンジョら、役柄の娼婦やメイドにはおよそ似つかわしくない美の競演で魅せる、夢のようにはかない作品。
 9/16(土)14:15  9/22(金)15:10  9/25(月)17:40 
   

汚れなき抱擁

1960年/108分/モノクロ
監督:マウロ・ボロニーニ
出演:マルチェッロ・マストロヤンニ、クラウディア・カルディナーレ

ヴィタリアーノ・ブランカーティの小説に基づき、原作の時代背景(ファシズム期にあたる1930年)を戦後に移し替えて翻案した作品。脚本執筆にはパゾリーニが参加している。ローマで学生生活を送ったアントニオ(マストロヤンニ)が、シチリアのカターニャにある実家に帰省する。“男らしい”富裕な家系の生まれの美青年で、女たちの憧れの的でもある彼は、バルバラという娘に一目ぼれし結婚するが……。ロカルノ国際映画祭グランプリ受賞。
 9/16(土)12:05  9/21(木)14:50  9/29(金)17:40 
   

わが青春のフロレンス
1970年/107分/カラー
監督:マウロ・ボロニーニ
出演:マッシモ・ラニエリ、オッタヴィア・ピッコロ、ティナ・オーモン

19世紀末のこよなく美しいフィレンツェを舞台に、時にフェルメールを思わす精緻な絵画的様式美と、郷愁に溢れ、豊潤なロマンティシズムを湛える世界の中でモリコーネの流麗な旋律に導かれるように物語がよどみなく展開し、役者がそれぞれしなやかな演技を見せて、映画の醍醐味を存分に味わわせてくれる銘品。階級闘争に揺れる動乱の時代をひたむきに生きてゆく若い夫婦の姿が愛おしい、名匠ボロニーニの最高傑作。
 9/17(日)14:20  9/22(金)13:05 
   

愛の果てへの旅
2004年/104分/カラー
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:トニ・セルヴィッロ、オリヴィア・マニャーニ、アドリアーノ・ジャンニーニ

ガッローネと並んで現イタリア映画界が誇る鬼才ソレンティーノが撮影にルカ・ビガッツィを迎え、その名を一躍世界に知らしめた名品。この一作で観る者を煙に巻き、心を捉えて、今やひく手あまたの名優、トニ・セルヴィッロがだんまりを決める怪演と、スタイリッシュな映像美、秀逸な音楽センスで、謎めいた男の果てなき孤独と奇妙な愛の軌跡が描かれる。サスペンスの根底に秘められたロマンティシズムが哀しい。
 9/20(水)14:50  9/26(火)17:40 
   

ロベレ将軍 
1959年/140分/モノクロ
監督:ロベルト・ロッセリーニ
出演:ヴィットリオ・デ・シーカ、ハンネス・メッセマー、サンドラ・ミロ

第二次大戦末期のレジスタンスの英雄、デッラ・ロベレ将軍にまつわるきわめて奇異でイタリア的な実話をネオレアリズモの旗手、ロッセリーニが軽妙に、劇的に描く、『無防備都市』をひっくり返したような異色のヒューマンドラマ。その弛まざる演出に応えた役者、デ・シーカが渾身のアンチヒーローを体現し、最低の詐欺師の中にも奇跡的に芽生える正義感(ないし人間的使命感)を表して尋常ならざる感動を呼ぶ。
 9/20(水)13:05  9/24(日)12:30 
   

フェリーニの道化師
1970分/92分/カラー
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:フェデリコ・フェリーニ、アニタ・エクバーグ、ピエール・エテックス

失われつつある道化師とサーカスの伝統に敬意を払った、哀しくも温もりに満ちた虚実混淆のフェリーニ流映像詩。フランスの俳優兼映画監督ピエール・エテックス、喜劇王チャップリンの娘ヴィクトリアらサーカスの世界と深いつながりを持つ人々の他、『甘い生活』(60)でヒロインを演じたアニタ・エクバーグもゲスト出演。ニーノ・ロータ作曲による哀感溢れるトランペットの音色も忘れがたい。
 9/19(火)14:50 
   

ゴモラ
2008年/137分/カラー
監督:マッテオ・ガッローネ
出演:トニ・セルヴィッロ、ジャンフェリーチェ・インパラート、マリア・ナツィオナーレ

ナポリ・マフィア、カモッラの実態を、著者が命を狙われるほど生々しく暴いたベストセラー・ノンフィクションをベースに、ガッローネの嗅覚と眼が、悪の病に冒された土地とそこに生きる人々の生態を描き出す。地元の素人劇団員や刑務所内劇団員に加えて本物の犯罪者をキャスティングし、息づかいや汗、舞いあがる土埃の匂いすらしそうな現実を、時に彼らと同じ目線で、時に叙事詩的パースペクティヴの中で捉えた究極の人間劇。

主催:マーメイドフィルム/イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ/配給:コピアポア・フィルム/ 宣伝:VALERIA

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