4/30(土)『アニメーションズ・フェスティバル』上映後、
和田淳監督と寺田めぐみ(本文記者)によるトークの様子です。
“これが新しいアニメーション”と表された世界各国よりすぐりの作品群が一同に集結。 また、和田淳監督セレクトの『和田淳と世界のアニメーション』も同時特集いたしました。
『アニメーションズ・フェスティバル』では山村浩二監督「頭山」や、
プリート&オルガ・パルン監督「雨のダイバー」などの巨匠作品から、
学生映画祭に出品された作品まで実に様々な計19作品。
手法もシンプルな手書きからコマ撮り実写、CG、アニメと実写の融合、絵の具、コラージュなど多種多様です。
和田淳監督の「わからないブタ」(2010年)についてあれこれトークしました。
他の作品についても、「見ていて様々な解釈を巡らせてしまう」と
私も今井館長も同じくして妄想力をくすぐられます。
人は不思議なものに出会うと、自分のできる範囲で解釈しよう、イメージしよう、と思ってしまいますが、和田監督の作品はそれを評論しようとする言葉よりも強度があり、“これが和田さんワールドなんだなぁ”と素直に思える世界観があります。

和田監督はイゴール・コヴァリョフ監督の「フライング・ナンセン」に影響を受けたそうです。正統派アニメーションといった、北極が舞台の物語(フェイクドキュメンタリー)作品です。
今井館長お気に入りは韓国のペトラ・フリーマン監督「タッドの巣」。油絵の表現を用いたアニメーションです。
私はジェレミー・クラバン監督作品「スキゼン」、ドン・ハーツフェルト監督「きっとすべて大丈夫」などに惹かれました。
ロビーに展示していた和田さんの短編「春のしくみ」に登場する鹿。(山根美紀さん作)。
アニメーション本編では角がやわらかいのです。