1957年/フランス/92分/ザジフィルムズ/35mm
監督・脚本:ルイ・マル 脚本:ロジェ・ニミエ 出演:ジャンヌ・モロー/モーリス・ロネ
大企業社長の側近として、その手腕を発揮していたジュリアン(モーリス・ロネ)。しかし彼は同時に、社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にもあった。 情事の果て、社長を自殺に見せかけて殺すことを画策したジュリアンは、それを実行に移す。完全犯罪を成し遂げたかに思えたが、証拠隠滅のため再び犯行現場に戻る途中のエレベーター内に運悪く閉じこめられてしまう。 一方、ジュリアンの車を盗んで、パリの街へと繰り出した花屋の売り子ベロニク(ヨリ・ベルタン)とその恋人ルイ(ジョルジュ・プージュリー)も予期せぬ殺人を犯してしまう。 十数階の高所で突然停止してしまったエレベーター内で、閉鎖空間の恐怖と焦燥感に見舞われる男。恋人に対する信頼と懐疑を抱えながら、行く当てもなく街を彷徨う女。そして、自動車道を疾走する若者たち。4人は、パリの夜の深淵へと引き込まれて行く…。
©1958 Nouvelles Editions de Films
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