2012.12.14 (金) | カテゴリ:
お知らせ
12/22(土)-1/4(金) ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 6作品一挙上映
さらば“映画”よ。これから“政治”の時代を始める。
ゴダール、政治の時代、商業映画との絶縁。“純粋なる映画運動”の先に見えたものとは?
ジャン=リュック・ゴダールとジャン=ピエール・ゴランのふたりが1960年代後半から70年代初頭にかけて活動した、政治的映画集団、ジガ・ヴェルトフ集団。マルクス・レーニン主義に依拠し、映画製作にまつわるあらゆる制度の変革をめざした。さらば“映画”よ。これから“政治”の時代を始める。ゴダールが自らの商業映画との絶縁し再び商業映画に復帰するまでの「ジガ・ヴェルトフ集団」名義として制作された日本未公開作品、さらにゴダールの”政治の時代”を象徴する『ウィークエンド』を一挙上映。を含む6作品を特集上映!

【料金】一般1,500円 学生1,300円 会員1,000円 3回券3000円
(C)1967 Gaumont-Ascot Cineraid |
ウイークエンド WEEK-END 1967年/104分/フランス=イタリア/DV 出演:ジャン・ヤンヌ/ミレーユ・ダルク/ジャン=ピーエル・カルフォン/ヴァレリー・ラグランジェ/ジャン=ピエール・レオ
◆ 12/26 (水) 16:30- ◆ 12/29 (土) 14:55- ◆ 1/4 (金) 14:55-
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パリ16区に住む中流階級のカップル、気まぐれなコリンヌと、恋人より車が好きなロランは、土曜日の朝、田舎へ自動車旅行にでかける。しかしでがけに隣人と喧嘩をし、ハイウェイでは渋滞に巻き込まれ、トラクターがスポーツカーに激突、路肩には血まみれの死体が…ふたりのウィークエンドはとこへ向かうのか。暴力とエロティシズムの狂宴で文明を痛烈に批判する。 |
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(C)1968 Gaumont-Productions de la Gueville |
初公開 ありきたりの映画 UN FILM COMME LES AUTRES 1968年/107分/フランス作/DV 出演:ナンテールの3人の学生闘士 / ルノー社フラン工場の2人の労働者闘士
◆ 12/22 (土) 16:50- ◆ 12/29 (土) 12:55- ◆ 1/3 (木) 12:55-
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68年5月から7月パリの風景と、6人の若者の草むらでの議論だけで構成された、16mmフィルムに「五月革命」を焼き付けた記念すべきジガ・ヴェルトフ集団名義の第一回作品。占拠されたソルボンヌ大学、封鎖中のバリケード付近の機動隊と市民の激突場面などを克明に記録。若い男女の出口の見えない会話。革命の渦中で革命について思考する意欲作。 |
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(C)1969 Gaumont-Polifilm-C.C.C. Filmkunst |
東風 VENT D’EST 1969年 / 93分 / フランス・西ドイツ・イタリア/ DV 出演:ジャン・マリア・ヴァロンテ / アンヌ・ヴィアゼムスキー / クリスチャーナ・トゥリオ・アルタン
◆ 12/25 (火) 16:30- ◆ 1/2 (水) 14:55-
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イタリア語で話す騎兵隊の将官、彼に暴行されるインディアンの青年、インディアンの監察官、娼婦らが、西部劇のスタイルの中で階級闘争と民主主義の勝利を語る。揺れ動く世界の現実に真向から対決しようと試みるゴダールの〈映画は何をなすべきか〉〈映画とは何か〉という自問と内省、そして苦悶に満ちている。徹底的に映画話法の破壊を試みた実験作。
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(C)1969 Gaumont-Bavaria Atelier Gesellschaft |
初公開 たのしい知識 LE GAI SAVOIR 1969年/95分/フランス/DV 出演:ジャン=ピエール・レオ / ジュリエット・ベルト / アンヌ・ヴィアゼムスキー
◆ 12/23 (日) 16:30- ◆ 12/28 (金) 16:30- ◆ 1/2 (水) 12:55-
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大学闘争に参加した男と工場で闘争を企て解雇された女が、夜毎スタジオに集い、映像と音の原理と革命の実践について議論し合う。全ての映画が必ず通らなければならないアプローチが全て揃ったおどろくべき作品。当初はフランス放送協会から依頼され撮られたゴダール初のTV番組だったが、あまりに映画的でないとの理由で放映を拒否されてしまった異色問題作。 |
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(C)1971 Gaumont |
初公開 ウラジミールとローザ VLADIMIR ET ROSA 1970年/106分/フランス・ドイツ/DV 出演:ジャン=リュック・ゴダール / ジャン=ピエール・ゴラン / イヴ・アフォンソ
◆ 12/24 (月・祝) 16:30- ◆ 12/30 (日) 12:55- ◆1/4 (金) 12:55-
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米シカゴ民主党大会で騒乱を企てたとして逮捕・起訴された新左翼の活動家たちに対する裁判。陪審員の紳士淑女たちが見守る中、判事はヌード写真を眺め、その上にペンで殴り書きをしながら審理は進行される。アメリカで実際にあった新左翼の活動家たちに対する不当な裁判を、徹底的に茶番に仕立てた風刺喜劇。ジガ・ヴェルトフ集団名義で発表した最後の一作。 |
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(C)1972 Gaumont |
万事快調 TOUT VA BIEN 1972年/95分/フランス=イタリア/DV 出演:イヴ・モンタン / ジェーン・フォンダ / ヴィットーリオ・カプリオーリ
◆ 12/27 (木) 16:30- ◆ 12/30 (日) 14:55- ◆ 1/3 (木) 14:55-
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政治活動で知られるイヴ・モンタンとジェーン・フォンダを「政治的戦略」としてキャスティングした皮肉たっぷりの“ゴダール流”政治映画。アメリカラジオ局の特派員の女が、同棲中の映画監督の男を連れ、食肉工場を取材に訪れる。だが、工場はストライキ中で二人は社長とともに監禁され、経営者側、労働総同盟側、新左翼側、三者の主張を聞かされることに…。 |
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