最新情報カテゴリー 10月, 2012

10/27『ドン・ハーツフェルト メランコリックな宇宙』舞台挨拶レポート

最新作『WONDER』制作中の水江未来監督と、アニメーション映画祭を中心に上映される世界中の短編アニメーションについての研究・評論・上映を介した紹介活動を行っている、。土居伸彰さんにお話して頂きました。

当館でも販売しておりましたパンフレットの執筆者でもある土井さん。インタビューの裏話などもお話くださいました。なによりもドン・ハーツフェルトに対しての愛をとてもとても感じる舞台挨拶でした!

10/27-11/9 三大映画祭週間2012

10/27-11/9
三大映画祭週間2012 開催!

世界三大映画祭と呼ばれ毎年話題を集める、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア映画祭。その中でも多くの評価を集め、国際的な注目を得ながらも日本で一般公開されなかった傑作群を一挙上映いたします。
昨年の東京国際映画祭でも話題を集めた『ミヒャエル』、名優ショーン・ペンがその才能にほれ込み『きっとここが帰る場所』を制作するきっかけとなったパオロ・ソレンティーノ監督『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』、特別上映作品としてフランソワ・オゾン監督の日本未公開作品『ムースの隠遁』など、世界の映画の”現在”を目撃するこの機会を、三大映画祭の会場にいる気持ちでお楽しみください!

 

【上映作品】


カンヌ国際映画祭
ミヒャエル
2011年/オーストリア/96分/
監督・脚本:マークマルクス・シュラインツァー
出演:ミヒャエル・フイト/ダヴィド・ラウヘンベルガー/ギゼラ・ザルヒャー
35歳の男ミヒャエルは10歳の少年を誘拐し、彼の自宅に軟禁する。彼と少年の間に芽生える奇妙でゆがんだ関係を描く共同生活の最後の5ヶ月間。2011年カンヌ国際映画祭コンペティション選出

我らの生活
2010年/イタリア/101分/
監督:ダニエレ・ルケッティ
出演:エリオ・ジェルマーノ/ラウル・ボヴァ/ルカ・ジンガレッティ
ローマ近郊の建設現場で働くクラウディオは、愛する家族に囲まれ質素ながらも幸せに暮していた。しかしある日、出産間近の妻が突然の事故死。彼は残された2人の子どもを守るため、仲間達の助けを借りて不条理な現実に立ち向かっていく。2010年カンヌ国際映画祭男優賞

フィッシュ・タンク
2009年/イギリス、オランダ/123分/
監督・脚本:アンドレア・アーノルド
出演:ケイティ・ジャーヴィス/マイケル・ファスベンダー/キルストン・ウェアリング
常に周囲とトラブルばかりを起こすミアは学校から追放され、誰にも相手にされない孤独な日々を送っていた。ダンスだけが、彼女の心の拠り所だった。そんなある日、母親の連れてきた男がミアの人生を変えてみせると誓うが…。2009年カンヌ国際映画祭審査員賞

イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男- 
2008年/イタリア、フランス/118分/
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:トニ・セルヴィッロ/フラヴィオ・ブッチ/アンナ・ボナイウート
7期もの長期間にわたって首相を務める一方で、絶対的な権力のもと多くの犯罪に手を染めた、戦後イタリアを代表する政治家ジュリオ・アンドレオッティ。後に裁判で裁かれることになった彼の姿を中心に、政界の闇に斬り込んだドラマ。2009年カンヌ国際映画祭審査員賞

ベルリン国際映画祭
俺の笛を聞け
2010年/ルーマニア・スウェーデン・ドイツ/94分
監督:フローリン・サーバン
出演:ジョルジェ・ピステラーヌ/アーデ・コンデスク
少年院の刑期をあと5日に控えたシルヴィウ。しかし、出奔していた母親が突然現れ、ここまで大事に育ててきた弟を連れ去ろうとする。心の中に吹き荒れる葛藤が、彼を突き動かす。2010年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、アルフレッド・バウアー賞

ヴェネツィア国際映画祭
時の重なる女
2009年/イタリア/92分/
監督:ジュゼッペ・カポトンディ
出演:クセニア・ラパポルト/フィリッポ・ティーミ/アントニア・トゥルッポ
ソニアとグイドは出会うと、すぐに互いに惹かれあい、愛し合うようになる。ある日、グイドが警備員として働く邸宅に招かれたソニアだが、そこで二人は強盗団に襲われ撃たれてしまう。次第に明らかになる真相の行方は? 2009年ヴェネツィア国際映画祭女優賞

気狂いピエロの決闘
2010年/スペイン・フランス/107分/
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:カルロス・アレセス/アントニオ・デ・ラ・トレ/カロリーナ・バング
サーカスで‘泣き虫ピエロ’として働き始めたハビエル。そこにはもう一人、‘怒りのピエロ’セルジオがいる。サーカス団の美女を巡って始まった二人の戦いは常軌を逸した市街戦へと展開してゆく。2010年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)、オゼッラ脚本賞

特別上映作品
ムースの隠遁
2009年/フランス/88分/
監督:フランソワ・オゾン
出演:イサベル・カレ/ルイ=ロナン・ショワジー/メルヴィル・プポー
ムースとルイは若く、美男美女で裕福な全てを備えたカップル。しかし、二人の生活をドラッグが次第に蝕んでゆく。ある日、ドラッグの過剰摂取から、ルイが命を落とし、ムース一人が助かる。彼女はその後すぐに、自分がルイの子を宿していることに気づく。途方に暮れた彼女はパリを遠く離れた家へと逃げ出す。数か月後、ルイの兄弟が彼女の隠遁生活に加わるのだが・・・ 2009年サン・セバスチャン国際映画祭審査員賞

【タイムテーブル】

日 時 10/27(土) 10/28(日) 10/29(月) 10/30(火) 10/31(水) 11/1(木) 11/2(金)
12:45~ フィッシュ・タンク イル・ディーヴォ 我らの生活 ミヒャエル 気狂いピエロの決闘 イル・ディーヴォ フィッシュ・タンク

15:00~

ムースの隠遁 気狂いピエロの決闘 俺の笛を聞け 時の重なる女 ムースの隠遁 俺の笛を聞け 時の重なる女

 

日 時 11/3(土) 11/4(日) 11/5(月) 11/6(火) 11/7(水) 11/8(木) 11/9(金)
16:50~ 気狂いピエロの決闘 フィッシュ・タンク イル・ディーヴォ ミヒャエル 我らの生活 俺の笛を聞け 時の重なる女

19:05~

ミヒャエル ムースの隠遁 気狂いピエロの決闘 フィッシュ・タンク イル・ディーヴォ 我らの生活 ムースの隠遁

【料金】
当日一般¥1700/学生¥1400/会員¥1200
前売1回券¥1500/前売3回券¥3900/前売5回券¥5000
※前売券当館受付にて販売中

【終了】11/10(土)『ドキュメント灰野敬二』初日来場者プレゼント

11/10(土)より1週間限定上映
ドキュメント灰野敬二』初日入場者プレゼント


#ポストカードサンプル
初日特典として、11/10(土)17:25の回『ドキュメント灰野敬二』ご来場のお客様に先着で特製ポストカードをプレゼント!
※数に限りがあります。無くなり次第終了致します。

【作品情報】

11/10-16
ドキュメント灰野敬二
長髪、サングラスに真っ黒の衣装。その特異なルックスで、ロックを中心に、フリージャズ、現代音楽、舞踏など幅広い分野で活躍する音楽家・灰野敬二。国内のみならず、ソニック・ユースをはじめとする海外アーティストからも熱狂的支持を受ける唯一無二の音楽と彼自身に迫るドキュメンタリー
2012年/日本/95分/太秦/DV 監督・編集:白尾一博
出演:灰野敬二/高橋幾郎/ナスノミツル/工藤冬里/亀川千代

【料金】
一般¥1500/学生¥1300/会員¥1000

【終了】11/18(日)『究竟の地‐岩崎鬼剣舞の一年』伝統芸能の演舞

11/18(日)10:30の回『究竟の地‐岩崎鬼剣舞の一年』上映後

京都鬼剣舞による演舞

京都やその近郊に住みながら、岩手県の鬼剣舞に魅せられ踊りを学び、鬼剣舞の伝統継承活動されている、京都鬼剣舞の皆さんの演舞がございます!

  11/17(土)-11/23(金・祝)上映!
究竟の地‐岩崎鬼剣舞の一年
岩手県北上市に1300年続くといわれる伝統芸能「鬼剣舞」を通して、芸能が生活の一部となり、地域の人々が絆を深めている姿を1年間に渡って追い続けたドキュメンタリー映画。単なる一地域の郷土芸能記録ではなく、共同体を失いつつある現代社会に生きる我々に問題提起を投げかける貴重な記録。
2008年/日本/128分/Corrosion films/DV
監督・撮影・構成:三宅流 出演:岩崎鬼剣舞の人々

【京都鬼剣舞profile】
京都鬼(おに)剣舞(けんばい)は,京都やその近郊に住みながらも鬼剣舞に魅せられ,岩崎鬼剣舞を師匠として岩手に通い踊りを学んでいる。
通い始めて10年目(1998年)に「印可(いんか)の証(しょう)」を受けて京都で踊り組を発足。
毎年「北上みちのく芸能まつり」に出演するほか,京都・奈良・大阪などを中心に,奉納や依頼に応じて公演を行っている。
今年9月,岩崎鬼剣舞より伝授の巻物を受け,鬼剣舞の伝承団体として正式に認可された。

【料金】
当日一般¥1500/学生¥1300/会員¥1000

 

【終了】ゲスト来館!10/27(土) – 11/2(金)『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

    10/27(土) – 11/2(金)上映!
『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

 

今年2月に開催されたベルリン国際映画祭で、
銀熊賞(審査員賞)を受賞
した待望の新作、「不服従」をテーマに神秘的な存在を可笑しく描いた『グレートラビット』を上映!

一度観たらやみつきになる独特の世界観と絶妙な仕草や癖の気持ちよさ、ぜひこの機会に和田淳のアニメーション世界をご体験ください。新作含む全14作品と、近年の世界の短編アニメーションの傑作選も同時上映します!

【料金】
一般当日/1,500円  学生/1,300円 
会員・シニア/1,000円                                                  

 

企画・配給・宣伝:CALF                                                                                                           協力:イメージフォーラム、カルトブランシュ、サクレブルー

A『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

B『グレートラビット』と和田淳全作品

 

【ゲスト来館情報】
10/27(土)「グレートラビット」と世界のアニメーション傑作選

 20:55の回上映終了後
 和田淳監督、水江未来監督、土居伸彰さん来場予定! 

また、水江未来監督が現在製作中の最新作『WONDER』の一部も一緒に上映致します!
超!貴重なこの機会、どうぞお見逃しなく!!(10/25(木)情報追加!)

11/2(金)「グレートラビット」と世界のアニメーション傑作選
 20:35の回上映終了後
 和田淳監督、細馬宏通さん来場予定!

ゲストのプロフィールはこちら
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《同時期上映》

10/27(土)-11/2(金)上映
メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集

10/27(土)19:05の回上映後、
土居伸彰さん × 水江未来監督ゲスト・トーク!10/25(木)情報追記!

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10/27(土)
変態(メタモルフォーゼ)アニメーションオールナイト

ゲスト:CALFの水江未来監督と土居伸彰さんによるディープでライトなMC付き!
2012年広島、伝説のあの一夜がスケールアップして京都上陸! 
あなたの心に突き刺さり、身体の奥底も震わせる、変態的な作品を集めた一夜限りの饗宴。

 

4コマ「こっぴどいこねこ」 ◇映画「こっぴどい猫」より

「こっぴどい猫」公式サイト>>

【終了】ゲスト来館!10/27(土) – 11/2(金) メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集

 10/27(土) ~11/2(金)上映 
『メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集』

 

 

現代アメリカのポップカルチャーに大きな影響を及ぼしている、アニメーション作家ドン・ハーツフェルト。
非常にシンプルな技法を使いながら、観るものを遠い銀河の果てに吹き飛ばし、人間が最も古くから抱いている不安を綿密に辿り、お話のオチのメカニズムを破壊する。
偉大かつ華麗なナンセンスの使い手、ドン・ハーツフェルト作品7本を一挙上映!

【料金】
当日一般/1,300円
学生・会員・シニア/1,000円

 

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【同時期公開】10/27(土)-11/2(金)

A『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

B『グレートラビット』と和田淳全作品◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

【ゲスト情報】10/25(木)情報追記!
10/27(土)「メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集」
19:05の回上映後
土居伸彰さん × 水江未来監督ゲスト・トーク!

 土居伸彰
アニメーション研究・評論。映画祭を中心に上映される世界中の短編アニメーションについての研究・評論・上映を介した紹介活動を行っている。共著として『アニメーションの映画学』(臨川書店)、訳書としてクリス・ロビンソン『ライアン・ラーキン やせっぽちのバラード』(太郎次郎社エディタス)、編著として『ド ン・ハーツフェルト』(CALF、2012年)など。

 

水江未来
アニメーション作家。手描きによる抽象アニメーション作品を多数制作し、世界4大アニメーション映画祭(アヌシー、オタワ、広島、ザグレブ)やヴェネチア映画祭を含む国内外の映画祭にて上映されている。主な作品に『JAM』(2009)、『TATAMP』(2011)、『MODERN No.2』(2011)など。1年間毎日アニメーション作品をweb上で発表するとともに、視聴者参加型アニメーションという新しい形式に挑むCALF主催のプロジェクト「WONDER 365 ANIMATION PROJECT」が現在進行中。詳しくはこちら

 

【上映作品】

   ビリーの風船 BILLY’S BALLOON

赤ん坊がバスター・キートン的な無表情で赤い風船に弄ばれる。可愛くもサディスティックな作品。ハーツフェルトの大学卒業制作作品。ハーツフェルトの出世作。北米では観客を爆笑の渦に誘い、日本では凍らせてしまうカルト作。

1998年/6分/ダゲレオ出版/DV
製作・監督・脚本・アニメーション・録音:ドン・ハーツフェルト
カンヌ国際映画祭コンペティション出品作品/スラムダンス映画祭短編映画部門審査員特別賞/マッティア・アニメーション映画祭グランプリ他

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『リジェクテッド』

“1999年春。ファミリー教育視聴チャンネルはドン・ハーツフェルトにプロモーション用映像の製作を依頼した。そのアニメーションは5週間で完成したが、ファミリー教育視聴チャンネル側はそれを観て即座にボツにし、その作品は決して放映される事はなかった・・・。”小ネタの集積だったはずの作品は、いつしか意外なまでに破壊を破ることになる。『ビリーの風船』とともに、ハーツフェルトが伝説的人気を得るきっかけとなった作品。

2000年/10分/ダゲレオ出版/DV
製作・監督・脚本・アニメーション・録音:ドン・ハーツフェルト
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン
アカデミー賞最優秀短編アニメーション賞ノミネート/シカゴ国際映画祭金のヒューゴー賞/サンダンス映画祭正式出品

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『休憩 3D』

ふわふわのキャラクターが3Dについての神秘主義的レクチャーを授けてくれる本作だが、予算と期限の都合により3D作品ではない。そのかわり、高度に瞑想的な世界、脳がとろけるような感覚など、超次元的な世界を体験できる。

2003年/3分/ダゲレオ出版/DV
製作・監督・撮影・脚本・アニメーション・録音:ドン・ハーツフェルト
声:ロバ=ト・メイ、ドン・ハーツフェルト
カンヌ国際映画祭コンペティション出品作品/スラムダンス映画祭短編映画部門審査員特別賞/マッティア・アニメーション映画祭グランプリ他

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『人生の意味』

地球上の生物の数億に渡る歴史。4年かけて数万の手書きの絵を、極めて原初的な仕組みで撮影したところより新たな生命が生まれた。ハーツフェルト版『2001年宇宙の旅』。
タイムスケールを包括して展開される、人生の意味を見出すための寓話。

2005年/12分/ダゲレオ出版/DV
製作・監督・脚本・アニメーション・録音:ドン・ハーツフェルト
音楽 : ピョートル・チャイコフスキー
マリブ映画祭アニメーション観客賞/シネマテキサス映画祭観客賞/レッドバンク国際映画祭最優秀アニメーション賞他
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『きっとすべて大丈夫』

原因不明の脳の病気に冒されたビルは、他の人々にとっての現実から少しずつ離脱していく。ビルに降りかかる災難や細かい日々の問題。やがてそれは彼が人生の意味について考えるきっかけとなっていく。独自のナレーションと実写とアニメの融合で、不思議な浮遊感で哲学的な壮大さに至る、ハーツフェルトの傑作。

2006年/17分/ダゲレオ出版/DV
製作・監督・撮影・脚本・アニメーション・録音:ドン・ハーツフェルト
音楽:ベドルジハ・スメタナ、ジョルジュ・ビゼー、ドン・ハーツフェルト
サンダンス映画祭短編部門審査員大賞/ネヴァダ市映画祭最優秀賞アン・アーバー映画祭最優秀ナラティブ映画賞
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『あなたは私の誇り』

大きな病からの回復途中にあるビルに、やがて黒い影が忍び寄る。ビルの家族の驚くべき暗い歴史が明かされ、やがてビルの意識は自らの死と誕生に出逢い、輪廻する。ドン・ハーツフェルトの現時点での最高到達点。私たちの運命は、もしかしたらあらかじめ決まっているのかもしれないし、もしかしたら自分達の決断によるのかもしれない。

2008年/22分/ダゲレオ出版/DV
製作・監督・撮影・脚本・アニメーション・録音:ドン・ハーツフェルト
音楽:リヒャルト・シュトラウス、リヒャルト・ワーグナー、ロバート・ブレンナー
ハンプトンズ国際映画祭「金のヒトデ」賞/ファーゴ映画祭最優秀作品賞・脚本賞/ボストン・インディペンデント映画祭審査員特別賞/ザグレブ国際アニメーション映画祭スペショル・メンション賞
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『オヤシラズ』

道で出逢った友人。歯の間から糸が出ているみたい。それを取ろうとすると、糸がどんどん出てくる。それをさらにたぐっていくと・・・『リジェクテッド』以来久々に、シンプルに“笑い”を追及した、暴力的でナンセンスな作品。

2010年/6分/ダゲレオ出版/DV
製作・監督・脚本・アニメーション・録音:ドン・ハーツフェルト

 

【終了】11/3(金)『ヴィーナス・イン・エロス』初日来場者プレゼント

11/3(土)より上映『ヴィーナス・イン・エロス』
初日来場のお客様より、抽選で5名様に特製Tシャツをプレゼント!

11/3(土)- 11/9(金)1週間限定上映
ヴィーナス・イン・エロス 天使たちの詩歌(うた)

セクシー女優原紗央莉を主演に、深い森の奥に立つヴィーナス像をめぐる悲恋の物語を、踊りと少年合唱団の歌声に乗せてつむぎ出す。ダヴィデ像にふんするのは、世界的ダンサーのアラン・ヴィンセント。
2012年/日本=イギリス /83分/オープンセサミ/DV
監督・脚本・プロデュース: 今井孝子
出演:原紗央莉/アラン・ヴィンセント

【料金】当日一般¥1700/学生¥1400/会員¥1200

【終了】10/13(土) – 26(金) ホセ・ルイス・ゲリン映画祭
10/13(土) – 26(金)

ホセ・ルイス・ゲリン映画祭

 

昨年、当館でも公開された「シルビアのいる街で」。その独創的な映像表現で、日本の映画ファンに衝撃を与えたホセ・ルイス・ゲリン監督。

「ミツバチのささやき」(‘73)や「エル・スール」(‘83)で名高いビクトル・エリセが“今のスペインでもっとも優れた映像作家”と断言するホセ・ルイス・ゲリンの処女作から最新作まで全8作品を一挙上映致します。時空を越えた映像のコラージュ、緻密な音響設計、光輝く美しい場面が私たちを映画の桃源郷へと誘います。

【料金】一般\1,500円 学生\1、300円 会員\1,000円

配給:紀伊國屋書店、マーメイドフィルム 配給協力:コミュニティシネマセンター

10/14(日)15:30より上映の回のみ 英語字幕付き上映を致します【終了】

【料金】
当日一般¥1500 / 学生¥1300 / 会員¥1000

【前売券】

●特別鑑賞券1回券/1,200円(公開日前日まで販売) 
●期間中有効3回券/3,300円(特製ポストカード3枚付き※無くなり次第終了)

 

『ベルタのモチーフ』
1983年/スペイン/118分
監督:ホセ・ルイス・ゲリン

ゲリンの長編第1作は、陽光あふれる森、川のせせらぎ、画面いっぱいに広がる草原、曲がりくねって地平線まで続く一本道、風にそよぐ麦の穂そして自転車に乗る少女で出来ている。父の農作業を手伝うベルタは無口な娘。ある日、草原で不思議な帽子をかぶった男と出会う。それ以来、普段の生活に波風が立ち始め、やがて町から撮影隊がやってくる…。思春期の少女の内面を映画の原風景として描いた衝撃のデビュー作!ロメール作品で名高い女優・歌手のアリエル・ドンバール出演。
 

『影の列車』                                                
1997年/スペイン/82分
監督:ホセ・ルイス・ゲリン

1930年のある朝、忽然と消えてしまったアマチュア映画監督。その3ヶ月前に彼は自分の家族を撮影していた。ゲリンは彼の残した古いフィルムを使い新たな映画を作りだす。家族の住んでいた家を訪ね、無人の邸内で光と影の戯れにレンズを向ける。傷んだモノクロフィルムによるシュールな映像と色鮮やかな色彩で撮られた風景が巧みな編集でミステリアスな物語を紡ぎだす。 “失われたもの”をめぐる前衛的メロドラマの傑作!

 

『シルビアのいる街の写真』
2007年/スペイン/67分/ DV
監督:ホセ・ルイス・ゲリン

フランスのクリス・マルケル監督による実験映画の傑作「ラ・ジュテ」(’62)を想起させる無数のモノクロ・スチル。「シルビアのいる街で」の構想ノートあるいは作家ゲリンの内面に追ったデッサン集ともいえる本作は、 22年前に知り合った女性の面影を追う男と映画製作の準備を進める映像作家の想念がみるものに思考の揺らぎをもたらす詩的な一編。「シルビアのいる街で」はどのように生まれたか?
 

『シルビアのいる街で』
2007年/スペイン、フランス/86分
監督:ホセ・ルイス・ゲリン
出演:グザヴィエ・ラフィット、ピラール・ロペス・デ・アジャラ

10/14(日)15:30より上映の回のみ 英語字幕付き上映

6年前に愛し合った女性シルビアの面影を求めて想い出の地をさまよう画家志望の青年。アルフレッド・ヒッチコックの「めまい」を想起させる美女の追跡劇と恋物語が、緻密な音響設計と映像で構成され、みるものをどことも知れぬ異空間へと誘う。フランスの古都ストラスブールでオールロケを敢行した本作は、ゲリン入門編として最適の1本である。
 

『イニスフリー』
1990年/スペイン、フランス、アイルランド/108分/ DV
監督:ホセ・ルイス・ゲリン

ジョン・フォードが故郷へオマージュを捧げた傑作「静かなる男」の舞台、アイルランドのイニスフリーをめぐるドキュメンタリー。テクニカラーの華麗な色彩で描かれるジョン・ウェインとモーリン・オハラの恋物語を直接引用しつつ、今も撮影当時そのままの姿で残る緑溢れる村々や自然と共に生きる人々を劇映画の手法を用いながら描いた作品。ゲリンの映画愛に震える一編。
 
『工事中』
2001年/スペイン/133分
監督:ホセ・ルイス・ゲリン
ロマンチストで幻視者の一面をもつゲリンだが、本作ではうって変わった社会派ドキュメンタリストの顔をのぞかせている。数年に渡りバルセロナの歴史地区、エルバラルの大規模再構築現場を記録した映像は、都市郊外の変貌をみつめそこに住む人々の日常や壊れゆく風景を優しく切り取っていったもの。過去と未来のイメージに現在を重ね合わせたドキュメンタリー映画の傑作!スペインの権威あるゴヤ賞最優秀ドキュメンタリー賞を獲得した。
 

『ゲスト』

2010年/スペイン/133分
監督:ホセ・ルイス・ゲリン

世界中の映画祭に招待された「シルビアのいる街で」。映画と共に数多くの国々を訪れたゲリンは、自ら小型のデジタルカメラを抱え次回作の構想をねりながら行く先々の人々や都市の光景を撮影。映画祭の喧騒をあえて撮らず、街で暮らす人たちの懐に飛び込み彼らの生々しい存在感を写しとった映像は、ドキュメンタリー映画を数多く手がけたゲリンならでは。クールなモノクロ画面に都会の孤独と憂愁が滲む。
 

『メカス×ゲリン 往復書簡』

2011年/スペイン/99分/DV
監督:ホセ・ルイス・ゲリン

アメリカにおける前衛映画の旗手ジョナス・メカス。リトアニア生まれの彼は自身の日常を叙情的に描く “日記映画”の達人である。「ゲスト」に文字通りゲスト出演したメカスとかつてのリュミエールにならってビデオカメラを片手に世界を放浪するゲリン。魂の交流は見るものの思考を快よく刺激する。 2人の紡ぎだす映像が俳諧の連句を想わせるさまは実にスリリング!

 

 

【『王様とボク』『ゴッド・ブレス・アメリカ』チラシ、当館発行リーフレットの誤表記に関するお詫びと訂正】

【『王様とボク』『ゴッド・ブレス・アメリカ』チラシ、当館発行リーフレットの誤表記に関するお詫びと訂正】

当館にて10/20(土)より公開の「王様とボク」「ゴッド・ブレス・アメリカ」の二作品のチラシと、当館発行9-10月リーフレットに、それぞれ誤表記がございます。各作品正しくは下記の通りです。
 

●「王様とボク」                                                                            

チラシの表記に、“特別鑑賞券/1,500円にて販売中!特製ポストカード付”とお知らせしておりましたが、
正しくは、通常版/1,300円、缶バッジ付/1,500円の販売となります。

 

●「ゴッド・ブレス・アメリカ」

当館発行9-10月リーフレットと、チラシの上映日を、10/20(土)~26(金)の1週間限定上映としておりましたが、正しくは10/20(土)~11/2(金)上映となります。

また、チラシ表記の上映時間に関して、
“連日12:45より上映”とございますが、
正しい上映時間は以下の通りです。

10/20(土)…19:25~21:15
10/21(日)…20:40~22:30
10/22(月)~23(火)…21:05~22:55
10/24(水)…20:15~22:05
10/25(木)~26(金)…20:40~22:30
10/27(土)~11/2(金)…17:05~18:55

 

皆様に多大なるご迷惑お掛け致しましたことを心よりお詫び申しあげますとともに訂正をさせて頂きます。 京都みなみ会館

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